Japanese
English
症例
活動性ランゲルハンス島腺腫の1手術治験例—本邦報告症例の統計的観察を含めて
On a surgically treated case of functioning adenoma of Langelhans'island
森田 建
1
,
西尾 崇
1
,
海老原 学
1
,
楡井 正義
1
,
細田 仁
2
,
太田 昭文
2
Ken MORITA
1
,
Zin HOSODA
2
1日本大学第1外科教室
2日本大学第1内科教室
pp.135-142
発行日 1968年1月20日
Published Date 1968/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204509
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はじめに
低血糖をきたす疾患としては,種々のものがあるが,手術的治療の適応となる代表的疾患は器質的過インシュリン症に属する膵ランゲルハンス島(以下ラ島と略)腫瘍である.本症に関して,すでに本邦においても,昭和11年,棟方108)による最初の手術治験例が発表されているが,それ以来,報告数は漸次増加し,昭和36年には,沖中48)らが自験1例を含めた文献上の23例について統計的な観察を加えている.
われわれも最近,15歳男子の本症腺腫の1例を手術的に治癒せしめ得たので,その概略を報告するとともに,沖中48)らの集計以来,本症の報告例が増加している点を考慮し,現在のわが国における本症の統計的観察を試みたので併せて報告する.
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