Japanese
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特集 血管の外科
研究と報告
選択的気管支動脈造影法—とくにその診断的価値について
Diagnostic value of selective bronchial arteriography
田辺 達三
1
,
鮫島 夏樹
1
,
磯松 俊夫
1
,
早坂 真一
1
,
土田 日出夫
1
,
白石 俊之
1
Tatsuzo TANABE
1
1北海道大学医学部杉江外科
pp.843-847
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204332
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はじめに
気管支動脈が肺臓の栄養動脈であり,各種の肺疾患に際していろいろの変化を示すことは実験的に,また病理学的に古くから知られてきた2,4,5,6,9,15,16,19,20).しかし,臨床的にこれを実証し,応用する適切な方法が見出されなかったため,この方面の研究は遅れた.1964年Via—monteが選択的気管支動脈カテーテル法および造影法の可能であることを報告するにおよんで,各種肺疾患,特に肺癌の診断,治療の面から注目されるに至った3,7,8,10).
われわれも早期診断上,鑑別診断上の価値,薬剤の局所注入の応用の面から本法の検討を続けているので,ここでは各種肺疾患の鑑別診断の上から若干の成績を紹介してみたい.
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