特集 耳鼻咽喉科手術の危険度
喉頭
気管支鏡検査・気管支造影法
粟田口 省吾
1
1弘前大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.811-813
発行日 1969年10月20日
Published Date 1969/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207369
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気管支鏡検査や気管支造影法は一般耳鼻咽喉科領域の手術とは種々な点で異なり,同一視することはでき得ないにしても,慎重に行なわなければ,手術と同様な危険度のあることは周知の通りである。
気管支鏡検査は,気管支異物を摘出したり,下気道の病変を直接観察したり,気管支分泌物の細菌学的検査や,腫瘍の組織診,細胞診などの資料を採取したり,分泌物の吸引や薬剤の注入など,種々な目的のために行なわれる。一方,気管支造影法はチーブを気管支内に挿入し,X線透視下に造影剤を注入し,気管支の病変を観察したり,気管支・肺域の病巣部位の確認のために行なわれる。
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