Japanese
English
特集 血管の外科
研究と報告
脳血管撮影の副作用
Complications of Cerebral angiography
脇坂 順一
1
,
倉本 進賢
1
,
渡辺 光夫
1
,
馬場 繁行
1
,
吉村 恭幸
1
,
大仲 良一
1
,
李 東和
1
Junichi WAKIZAKA
1
1久留米大学医学部外科
pp.829-835
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204331
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はじめに
最近,頭蓋内疾患の診断にさいしていろいろの新しい補助診断法が普及してきた.すなわち,脳波はもちろんのこと脳血管撮影,超音波診断および放射性同位元素の応用等である.これらの検査法はそれぞれ長所と短所をもつているが,特に脳血管撮影は多くの優れた点を有しているため急速に普及してきている.これは脳血管撮影により頭蓋内の脳血管自体の病変やspace taking lesion等に対しその障害の局在は勿論のこと,しばしば障害の性状さえも明らかにしてくれることや或る程度の手技上の経験をもつておれば特別な装置がなくとも容易に実施できるためである.
しかし,如何に便利でしかも診断的価値の高い検査法であつてもこれに伴う副作用が僅少であることが第一条件である.
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