Japanese
English
論説
Eviscerationの発生と予防
Factors and prevention of evisceration
好地 衛
1
Mamoru KOUCHI
1
1日本バプテスト病院外科
pp.247-251
発行日 1967年2月20日
Published Date 1967/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204235
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はじめに
開腹術のあとに,手術創より腸管,大網など臓器の脱出を伴う腹壁縫合不全は,実は術後合併症の極めて基本的な問題であり,ことに新生児の外科,老人の外科において留意すべきであるが,本邦ではあまり問題としてはとり挙げられなかつた.
しかし,国外では,Evisceration,Abdominalwound disruption1),あるいはBurst abdomen2),Separation of abdominal woundなどと呼ばれ1932年Sokolovの集計報告3)以来,多数の報告があり,その発生や予防に深い関心が持たれてきた.Eviscerationは新生児,あるいは高齢者に発生しやすく,しかも,それらに積極的な開腹術のなされる今日,外科医はこの忌むべき合併症に疎かであつてはならないと思う.
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