研究
児童の健康と安全を守るためには—外傷の発生と予防
佐藤 紀代子
1
,
鈴木 宣子
1
1宮城県公衆衞生看護学校
pp.41-47
発行日 1959年2月10日
Published Date 1959/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201813
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
序言
学校に於ける児童の健康管理の面で,負傷して保健室に応急処置に来る児童をみていると,どうしてこの児童は負傷したのだろうか.他の児童は一度も負傷しないのに,この児童だけがしばしば負傷するのだろうか.
又,ある児童は負傷に対して,激しい感情的な反応を現わすのに,他の児童はみた所無関心の様子を示しているのはいつたいどうした事であろうか.児童の外傷は.いつ,どこで,もつともしばしばひき起されているであろうか、という疑問が起つて来.単に私達は応急処置ではすまされず,外傷の発生を予防する様指導する必要を感ずるようになる.その為には,どの様な児童に,どの様な条件で,どの様な型で,外傷が発生するかという外傷の実体を明らかにする必要があると思われたので,私は実習校(仙台市片平丁小学校)の児童の外傷について次の様な事に主点をおいて調査してみた.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.