特集 腫瘍の外科
研究と報告
Pure red cell anemiaを伴う胸腺腫の1例
栄山 光弥
1
,
佐多 正一郎
1
,
近藤 正人
1
,
古川 昌昭
1
1厚生中央病院外科
pp.1038-1043
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204050
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
縦隔腫瘍は海外および本邦でもしばしば報告されているが,そのうちでも胸腺腫は胸腺の生理的機能がはつきりと解明されていない今日においては内分泌学的にも,外科領域においてもきわめて興味のある分野である.
胸腺腫にはしばしば筋無力症を伴なうことはよく知られているが,さらに甲状腺機能亢進症,無γ—グロブリン血症,カッシング症候群,Pure red cell anemiaなどを合併することがあると言われ,そのような報告もまれでではない.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.