Japanese
English
特集 全身状態とSurgical Risk
糖尿病とSurgical Risk
Surgical risk on diabetes mellitus
植草 実
1
,
大場 正己
1
,
赤松 隆
1
Minoru UEKUSA
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.1639-1643
発行日 1969年12月20日
Published Date 1969/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204994
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はじめに
糖尿病患者の増加に伴つて,外科においても糖尿病合併患者を取扱う機会が多くなつてきているといわれる.食事療法・経口治療剤・インスリン療法など糖尿病治療,管理の進歩,また抗生物質の使用は患者の寿命を延長し,今日では感染症,四肢壊疽などの外科疾患の併発は減少し,糖尿病患者にも広く成人外科患者にみられるのと同様の疾患が発生する1)2).
手術侵襲は高血糖,耐糖能低下など糖代謝に変化をきたし,糖尿病が手術侵襲によつて悪化することは周知のところである.従つて糖尿病が適正に管理されていなければ,今日でも合併外科疾患に対する手術には危険を伴う.
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