Japanese
English
特集 癌の補助療法・2
癌の放射線療法
On the Radiation Therapy of Cancer
中塚 春夫
1
Haruo NAKATUKA
1
1大阪市立大学医学部放射線科
pp.163-169
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203885
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
癌に対する放射線療法は外科療法に匹適する主療法であり,ある種の癌に対しては外科療法以上の治療効果も挙げうることは周知のとおりである.しかしながら外科療法によつても,放射線治療によつても根治療法が困難で治癒率の低い癌も多く存在する.このような癌に対して外科治療と放射線治療の併用により治療効果の向上をはかるべく多くの努力がなされている.高エネルギー放射線装置の普及と共に外科治療と放射線治療の併用も比較的容易となつてきたので,主として高エネルギー放射線療法につき,著者らの15MeVベータトロンによる治療経験を加味して述べることにする.なお,併用療法に際して問題点となる照射の時間因子(time dose relationship),後期障害についても触れることにする.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.