薬剤の知識
抗生物質使用上の注意(2)
真下 啓明
1
1北海道大学第2内科
pp.1440-1441
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203790
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いかなる薬剤といえども生体内に存在しない物質を生体内に投与した場合にはなんらかの影響があり,一面それは薬効と考えられるが他面副作用として表われてくる.直接薬物自体の副作用以外に,抗生物質療法の場含には本来の目的である抗菌作用の結果みられる副作用がある.これを副現象と称したい.それは本来の抗菌作用の結果であるから不可避的であることになり,宿命的な問題である.また副作用のなかにはアレルギーないしアナフィラキシーの問題もふくまれて来る.以下順次これらの概略を記す.
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