他科の意見
消化器疾患について外科への希望(1)
山形 敞一
1
Shoichi YAMAGATA
1
1東北大学医学部山形内科
pp.1438-1439
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203789
- 有料閲覧
- 文献概要
まえがき
わが国では消化器疾患は極めて多く,しかも逐年増加の傾向にある.たとえば昭和31年から35年までの5ヵ年間の外来患者について全国の大学病院などについて調査したところ,外来患者総数約191万のうち,消化管疾患の頻度は,大学病院内科では31%,大学病院外科では26%,一般病院内科では33%,総計では31%となつている.しかし,このほか急性および慢性肝炎,胆石症などの肝胆疾患や膵疾患を加えたならば,消化器疾患は外来患者総数の半ばに達すると考えられるのである.
このように消化器疾患患者はきわめて多いので,したがつて外科へ廻る消化器疾患患者の数ははなはだしいものであることは想像に難くないことであろう.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.