Modern Therapy 炎症治療--感染症を中心に
特集コメント
抗生物質療法の将来
真下 啓明
1
1東京厚生年金病院
pp.552
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206283
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感染による炎症の治療を考えた場合,さまざまな手段がある。しかし,その中心となるのは感染炎症の原因である病原体を直接攻撃する化学療法ないし抗生物質療法であることに異論はないであろう。
Oxfordの研究室において,ペニシリンが発見されたのが1928年,その臨床応用が第2次大戦中であり,以来化学構造の異なる多数の抗生物質が発見され,いわゆるantibiotic eraを迎え,19世紀の遺産と称されるに至り,感染症治療を著しく容易としたことは否定しえない。
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