器械の使い方
麻酔器具の使い方(1)
若杉 文吉
1
Bunkichi WAKASUGI
1
1関東逓信病院麻酔科
pp.1442-1446
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203791
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はじめに
手術や麻酔,検査において,器具の良否,準備の仕方,使用方法のよしあしがその効果,能率に及ぼす影響はきわめて大きい.いずれも生命と直接関係のあることから,これらの器具に対して正しい理解をもつことはすこぶる重要である.
麻酔に使用される器具として多くの種類はあるが,日常臨床によく使用されるものとして局所麻酔用と全身麻酔用の二つに大別できる.そこで本文においてはまず局所麻酔用器具を脊椎麻酔,硬膜外麻酔,伝達麻酔(狭義)に分けて,どのような準備で,どのような注意を払つて使用したらよいかについて簡単に述べてみたいと思う.なお局所麻酔においては必ず救急蘇生要具は準備すべきであるので,特に呼吸の面の蘇生要具についても簡単にふれることにする.
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