Japanese
English
症例
腹壁結核の1例
A Case of Tuberculosis of Abdominal Wall
中村 和夫
1
,
鈴木 昭二
1
Kazuo NAKAMURA
1
,
Shoji SUZUKI
1
1大阪医科大学第二外科
1Asada Surgical Clinic, Osaka Medical College
pp.997-999
発行日 1958年10月20日
Published Date 1958/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202260
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腹壁結核とは腹壁に孤立性に,一見原発巣の如く発生する結核を云い,近接臓器組織,例えば肋骨,脊椎骨,腎臓,腹膜等から連続的に波及して発生する続発性腹壁結核とは区別さるべき疾患である.臨床上,比較的稀に遭遇するが,われわれは最近,胆嚢水腫の疑いの下に開腹したところ本症であつた一例を経験したのでこゝに報告し,併せて本症の発生機序並びに鑑別診断について若干の考察を試み諸賢の御批判を仰ぎたいと思う.
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