特集 腹部外科の臨床
研究と報告
短食道を伴った食道裂孔ヘルニアの1手術例
可知 稔己
1
,
渡辺 裕
1
,
佐々木 英
1
,
鈴木 誠
2
1岐阜大学医学部第1外科
2土岐市駄知病院
pp.1208-1211
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203738
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わが国でも多数の横隔膜ヘルニアが報告されているが,外国の例に比較して食道裂孔ヘルニア特に短食道を伴うものは少ないようである(井出ら),いわゆる真の短食道胸胃は稀であり,1836年Brightが初めて剖検例を発表したといわれる.Sweetは食道裂孔へルニアを傍食道型,短食道型(滑脱型)と,さらに先天性短食道とに区別しているが,この後2者はたがいに区別しにくい時もある.
われわれも短食道を伴つた滑脱型の食道裂孔ヘルニアの1例を手術する機会を得たので報告したい.
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