Japanese
English
症例
乳房異物
Complications due to foreign materials used in mammaplasty
高橋 勇
1
,
伊藤 久寿
1
,
高田 貞夫
1
,
井上 善弘
1
,
岩淵 正之
1
,
林 和雄
1
Isamu TAKAHASHI
1
1東京医科歯科大学第一外科
pp.949-953
発行日 1965年7月20日
Published Date 1965/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203687
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成人女性の象徴である乳房の大きさは個人差はもちろん,人種的にも非常な相違があつて一概には論じられないが,乳房の発育が異常に小さい小乳房症あるいは過大である乳房肥大症は,いずれも本人にとつては深刻な問題として悩むものであろうことは想像される.その多くは機能的な疾患とはいえないものであつても,本人は異常なまでに意識して劣等感を抱く場合もあり心理的な疾患とでもいうべきである.
本来の外科の立場からすれば,臨床における治療の対象となるものは,病苦と機能障害を伴うものであるが,従来より異常状態を正常にするという目的のために多くの美容手術が行なわれ,さらに近年これらを拡大して形成外科的な立場から種々な方法が構ぜられるようになつた.
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