グラフ グラフ解説
超音波断層写真法による乳癌の診断
高橋 勇
1
,
高田 貞夫
1
,
伊藤 久寿
1
1東京医科歯科大学第一外科教室
pp.470-471
発行日 1965年4月20日
Published Date 1965/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203576
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近年,乳癌に対する婦人の知識と関心が高まつてきたため,乳腺の腫瘤あるいは疼痛などの訴えをもつて診察を受ける患者が多くなつたが,われわれは,これら乳腺疾患患者に対して,視触診と共に幾つかの補助診断法を用いて良性,悪性の鑑別,手術適応の決定など術前診断の向上に努力している.補助診断法の一つとして超音波検査を行つているので,今回は超音波断層写真法による乳癌の診断について説明する.
乳腺疾患患者に対する超音波断層写法の試みは昭和37年11月より現在までに総計198例を経験した.このうち病理組織学的に乳癌と確定診断されたものは36例で,これらの乳癌症例につき,悪性腫瘍が超音波断層写真法によつてどのような像を示すかを検討した.
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