グラフ
新しいX線診断法—ゼロラジオグラフィー
高橋 勇
1
,
伊藤 久寿
1
,
高田 貞夫
1
1東京医科歯科大学第一外科
pp.337-341
発行日 1965年3月20日
Published Date 1965/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203558
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年写真技術に革命をもたらしつつある電子写真を応用した全く新しいX線診断法としてゼロラジオグラフィー(Xeroradiography)が誕生した.従来の写真が銀化合物の化学作用に基づいて現像,定着,水洗,乾燥の操作を行なう湿式であるのに対し,ゼログラフィーは半導体ガラス状セレンの光電効果と静電気作用を応用して現像,処理を行なう物理的乾式写真である.
1937年,C.F.Calsonによつて開発されて以来1950年代にX線撮影への応用が実現し,わが国では昭和37年東芝社で,はじめてゼロラジオグラフィー装置が完成し,同時にわれわれはこの装置を用いて,外科領域における臨床面への応用をすすめ,すでに2,3の学会においてそのすぐれた特徴について報告した.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.