グラフ
乳腺疾患のX線検査による診断
高橋 勇
1
,
井上 善弘
1
,
林 和雄
1
1東京医科歯科大学第一外科
pp.1147-1150
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205174
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
乳腺疾患,とくに乳癌の診断におけるX線検査は,古くより行なわれ,1913年,A.Salomon以来,多くの研究が相次ぎ,現在では,ほとんどルーチン化した検査法といえる.本検査法の主体は,乳腺単純撮影としてのマンモグラフィーであるが,特殊なX線検査として,ゼロラジオグラフィーや気体あるいは造影剤を使用して撮影する方法などがある.
われわれは,各種の乳腺疾患の診断に,種々なX線検査法を応用しているが,ゼロマンモグラフィーを主に利用しているので,これを中心に,乳癌,乳腺症,乳腺線維腺腫,女性乳房など,乳腺の各種疾患にわたつて,その実際のX線像を示すとともに,読影上,誤診をした症例をも,あえて供覧してご参考に供したいと思う.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.