講座 検査と診断
膵臓外科に必要な検査法
津田 誠次
1
Seiji TSUDA
1
1岡山労災病院
pp.230-237
発行日 1965年2月20日
Published Date 1965/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203542
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膵疾患を機能検査によつてのみ診断することは,極めてむつかしいことである.ただ急性膵炎時に膵酵素すなわちアミラーゼの増量を,血清ならびに尿中に証明することで診断し得る以外は,恐らく不可能と言つても過言ではないであろう.したがつて膵疾患を診断するには膵機能検査法の他に,補助的に他の診断法を加味して総合的に診断をつけねばならない.
がいして膵臓外科といつても,炎症から腫瘍まで仲々範囲がひろいので,個々の疾患別に細目にわたつて記載することはできない.そこで一般に診断を中心として,膵臓機能検査について述べてみたい.
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