Japanese
English
講座 患者管理
外科領域における栄養管理(その5)
Nutritional management in surgery(5)
日笠 頼則
1
,
松田 晉
1
Yorinori HIKASA
1
,
Susumu MATSUDA
1
1京都大学医学部外科学教室第二講座
pp.104-109
発行日 1965年1月20日
Published Date 1965/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203523
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Ⅱ.外科領域における栄養管理の実際
(2)術後管理の方針
(ⅱ)水分・電解質の補給対策
(A)術前全く水分・電解質代謝の異常を認めずかつ手術侵襲も左程過大でなく,術後3〜4日目頃から十分な経口的食餌摂取が可能となる場合: 一日の水分喪失量は呼気により800cc,術後の発熱等があれば発汗により500cc,排便があればそれにより100〜200cc,尿により500〜1500cc(術直後は乏尿!),したがつて最小限に見積つても一日約2000cc内外の水分喪失をみることになる(術後の第1,2病日は,したがつて通常2000〜2500cc程度—ただし,手術日の水分の出納が平衡を保つていた場合一の水分補給で十分なのが普通).しかし,発熱が著るしく、発汗もはなはだしくなつた場合や呼吸困難の存する時はその水分喪失量も必然的に増大し,2500〜3500ccあるいはそれ以上ともなる.
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