Japanese
English
論説
胃癌の治療成績向上の方策
Some devices improving the result of the surgical treatment for gastric cancer
卜部 美代志
1
,
山本 恵一
1
,
高野 利一郎
1
,
宮崎 誠示
1
,
竹森 清和
1
,
渡辺 洋宇
1
,
河崎 哲朗
1
,
奈良 高明
1
,
三浦 将司
1
Miyoshi URABE
1
,
Keichi YAMAMOTO
1
,
Riichiro TAKANO
1
,
Seishi MIYAZAKI
1
,
Kiyokazu TAKEMORI
1
,
You WATANABE
1
,
Tetsuro KAWASAKI
1
,
Komei NARA
1
,
Shoshi MIURA
1
1金沢大学医学部第一外科教室
1Department of Surgery, School of Medicine, University of Kanazawa
pp.1471-1482
発行日 1964年11月20日
Published Date 1964/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203464
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緒言
胃癌の治療は古い問題であつて,またいつも新しい問題となつている.それは,胃癌の治療が,まだ全く解決されていないということと,癌の病理学が少しずつではあるが常に進歩しているためである.
ここに検索の対象となつた症例は,私どもの教室においてある時期にとり扱つた胃癌463例であるが,そのうち,いわゆる早期癌は16例(4%)を占めるだけで,その他の症例は進行癌でこれは圧倒的に多いのである.しかも,胃癌研究会規約案による組織学的治癒手術を行ない得たものは約30%で,過半はstage II以上の進行した症例によつて占められている(第1表).
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