Japanese
English
特集 癌の進展
論説
胃癌の転移,進展について
Extension and metastasis of the gastric carcinoma
卜部 美代志
1
,
山本 恵一
1
,
高野 利一郎
1
,
宮崎 誠示
1
,
竹森 清和
1
,
橘 貞亮
1
,
津田 昇志
1
,
三浦 将司
1
Miyoshi Urabe
1
,
Keichi Yamamoto
1
,
Riichiro Takano
1
,
Seiji Miyazaki
1
,
Kiyokazu Takemori
1
,
Teisuke Tachibana
1
,
Shoji Tsuda
1
,
Shoji Miura
1
1金沢大学医学部第一外科教室
1Department of Surgey, School of Medicine, University of Kanazawa
pp.1341-1351
発行日 1963年11月20日
Published Date 1963/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203193
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はじめに
胃癌の転移進展の諸問題を追究し,治療,殊に手術成績の向上に資するためには,臨床上並びに病理学上の両面からの綜合的検討が必要である.私共の教室の最近における胃癌手術371例に加えて,胃癌剖検74例について癌の転移進展の状態を観察した(第1表).まず転移の部位をみるに,リンパ節転移が最も多く,75.9%を占め,腹膜転移70.6%,肝転移11.9%の順となる(第2表).即ちこれら3者の転移が胃癌の進展態様を代表するものと考えられるので,これらについて詳細に検討をすすめる.なお成績を述べるに当つては,最近胃癌研究会で起案された胃癌手術法,及び組織学的分類法に準拠した.
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