グラフ
肝門部癌の診断法と根治手術術式
三上 二郎
1
,
水戸 廸郎
1
1北海道大学第一外科
pp.1441-1445
発行日 1964年11月20日
Published Date 1964/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203460
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肝癌の根治的外科治療は,近年に至つて,脈管系に基づく肝区域の概念が確立されて以来,安全かつ合理的な肝広汎切除術が積極的に行なわれるようになり,ようやくその切除率ならびに成績が向上して来た.
しかしながら,外科治療の対象となる限局性の肝癌であつても,病巣部位が肝脈管の出人する肝門部に局在または波及した場合は,じうらいは,全く不可能とされ,姑息的外科治療として,抗癌剤の肝局所投与,いわゆる肝腸吻合術等を試み延命効果を期待するにすぎなかつた.
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