Japanese
English
特集 脳・頸部・胸部の症例
縦隔腫瘍を疑われた胸廓内ザルコイドージスの1手術例について
An operated case of intrathoracic sarcoidosis suspected of mediastinal tumor
甲田 安二郎
1
,
春日 英昭
1
,
岩波 弥
1
,
谷 友雄
1
,
秋貞 雅祥
2
Yasujiro Koda
1
,
Hideaki Kasuga
1
,
Wataru Iwanami
1
,
Tomoo Tani
1
,
Masahiro Akisada
2
1藤枝市立志太総合病院外科
2東京大学附属病院物療内科
1Surgery, Shida General Hospital
pp.1233-1236
発行日 1964年9月20日
Published Date 1964/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203425
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はじめに
ザルコイドージス(以下「ザ」と略す)はわが国でも最近注目されてきた疾患である.じうらいは皮膚科領域の疾患として取扱われてきたが,昭和29年頃より内科領域からの報告が次第に多くなり,「ザ」は胸部疾患を取扱うものにとつては深い関心を要する疾患となつてきた.しかし外科方面からの「ザ」に関する報告はきわめて少い20).
われわれは最近胸部X線検査にて縦隔腫瘍を疑われ,開胸手術により縦隔・肺門リンパ腺の著明に腫脹した胸廓内「ザ」であることを確認し得た一症例を経験したので報告する.
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