Japanese
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特集 脳・頸部・胸部の症例
われわれの経験した頸動脈蛇行症について
Our experiences with the kinked carotid artery
神谷 喜作
1
,
安井 貞夫
1
,
岡 昭
1
Kisaku Kamiya
1
,
Sadao Yasui
1
,
Akira Oka
1
1名古屋大学医学部第一外科
11st surgical department, School of medicine, Nagoya University
pp.1225-1228
発行日 1964年9月20日
Published Date 1964/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203423
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頸部の搏動性腫瘤を訴え,一見動脈瘤とまぎらわしいが,動脈撮影により,はじめて動脈瘤ではなく,総頸動脈あるいは腕頭動脈の蛇行屈曲が認められる,いわゆる頸動脈蛇行症は欧米では古くから記載があるが1)−5),本邦では最近になつて2・3の報告が見られるにすぎない.特にその切除例については菱田ら6)の1例,井口ら7)の1例の記載があるのみである.
最近われわれは本症の5例を経験し,内1例を手術により全治せしめたので,ここに報告する.
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