Japanese
English
症例
破傷風患者をアメリゾールの筋注で治療した経験
Tetanus treated with Intramuscular Administration of Tubocurarine
福田 浩三
1
,
安井 貞夫
1
,
岡 昭
1
,
斉藤 喜八
1
,
鈴木 正康
1
,
天野 嘉之
1
Kouzo FUKUTA
1
1名古屋大学医学部第一外科
pp.811-813
発行日 1964年6月20日
Published Date 1964/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203360
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はじめに
破傷風患者に接する機会は年々少なくなつていく感があるが,ひとたび本症の激烈な筋痙攣発作を呈する患者を日前にすると,あらためてその治療法について,誰しも強い関心と,いささかの懸念を抱かざるをえないであろう.最近私共は,一破傷風患者に対し,従来の治療のほかに新しい試みとして,クラーレの一種である筋弛緩剤塩化ツボクラリンd-Tubocurarine chloride(アメリゾール 武田)を長期間筋注使用して良好な結果をえたのでここに報告して諸賢の御参考に供したい.
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