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特集 神経病理—第11回 日本神経病理学会総会より
脱髄性疾患・SMON
われわれの経験したSMONとその近縁疾患について
Pathological Survey of Our Autopsy Material of SMON and Allied Diseases
小宅 洋
1
,
生田 房弘
1
,
田中 政春
1
,
岩崎 祐三
2
,
赤沼 直也
3
,
椿 忠雄
4
Yo Oyake
1
,
Fusahiro Ikuta
1
,
Masaharu Tanaka
1
,
Yuzo Iwasaki
2
,
Naoya Akanuma
3
,
Tadao Tsubaki
4
1新潟大学脳研究所神経病理
2北海道大学医学部脳外科教室
3新潟大学医学部病理学教室
4新潟大学脳研究所神経内科
1Dept. of Neuropathology, Brain Research Institute, Niigata Universiy
2Dept. of Neurosurgery, Hokkaido University
3Dept. of Pathology, Niigata University
4Dept. of Neurology, Brain Research Institute, Niigata University
pp.712-719
発行日 1971年8月10日
Published Date 1971/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903287
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Ⅰ.はじめに
SMONの臨床診断基準はその大綱において確立されているとはいえ,諸家により微妙な点で差異のあることは否めない。病理診断のレベルにおいてもこれに似た状態にあり,とくに欧米に多い亜急性連合変性(以下SCD)とSMONとの異同については,まだ問題が残つているように思われる1,2,3,4)。こうした事情を考慮して,われわれの経験した症例について,SMONの臨床病理学的選別を試みた。なお最近椿らによりSMON発症に対するキノホルムの役割が重視されてきたので,昭和45年4月10日の会場では提示されなかつたキノホルムに関する事項が本稿には追加されている。この点は御諒承して頂きたい。
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