外国文献
膵炎と上皮小体機能亢進症との合併,他
pp.278-281
発行日 1964年2月20日
Published Date 1964/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203275
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Cope一派の業績でも,膵炎と上皮小体機能亢進症との合併は単なる偶然ではないようである.Copeの文献展望によると両者合併62例が見出されるそうで,hyperparaの診断に膵炎は重要なカギとなるという.著者例51歳女.20年前胆剔して以来,便秘,間歇的ガス痛,腹部膨満を訴う.3年来3〜8回の"greasy"stoolの下痢つづく.慢膵炎として治療されたが無効で20ポンド以上の体重減少あり,甲状腺両側とも大,左に2個,右に1個の結節ふれる.心尖にII度収縮期雑雑音.血球所見正常.血清Ca 11.7〜13.9mg,P2.4〜3.9mg,TRP69%(正常80〜95),アルカリPase6.1〜6.3Bodansky,屎脂酸10.8〜11.4g/24h(正常<7).Xylose耐容試験6g/5h(正常域),血漿カロティーン35〜62μg(正常70〜300),1131-triolein0.2%(1〜3h)で正常9%に比し著しく低い.secretinテストでVol1.11cm3/kg/30min.,最高HCO311.8mEq/l,trypsin 0,lipase 4.4u/cm3,amylase 46u/cm3.
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