特集 整形外科症例集
骨欠損の治療
岩佐 裕
1
1京都府立医科大学第二外科教室
pp.1331-1336
発行日 1963年10月20日
Published Date 1963/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203175
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四肢の骨欠損は,運動機能に大きな障害を残し,その機能回復には欠損部の完全な補填が第一に要請される.
近時激増せる外傷性骨折における感染による骨片の腐骨化,骨腫瘍による切除欠損,骨髄炎による大なる腐骨形成などのために生じた四肢骨の大きな欠損には,軟部組織の収縮による肢長の短縮屈曲を牽引などにより可及的防止しつつ,好機を逃さず,できるだけ早期に,骨移植による完全な欠損補填を行なうことが必要であり,これにより四肢の短縮を最小限にして,良好な機能の回復を期待し得るものである.
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