Japanese
English
特集 FRIの診断と治療—骨折手術後感染の疑問に答える
巨大骨欠損の治療—Vascularized Bone Graft
Vascularized Bone Graft for Large Bone Defect Due to Osteomyelitis
前川 尚宜
1
Naoki MAEGAWA
1
1奈良県立医科大学救急医学講座
1Department of Emergency and Critical Care Medicine, Nara Medical University
キーワード:
骨欠損
,
bone defect
,
血管柄付き骨移植
,
vascularized bone graft
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
Keyword:
骨欠損
,
bone defect
,
血管柄付き骨移植
,
vascularized bone graft
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
pp.807-812
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202706
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巨大骨欠損の再建法の1つである血管柄付き骨移植は,マイクロサージャリーの技術を要するものの移植骨の血行を温存したまま移植することが可能であり,①骨吸収がない,②感染への抵抗性が高い,③高率な骨癒合率,④骨欠損長に影響されない早期の骨癒合,⑤横径増大が期待できる,⑥骨吸収・再置換のプロセスがなく骨癒合が進む,といった利点を有する.感染例ではその沈静化のため十分なデブリドマンを行う必要があり,結果として大きな骨欠損となる症例がある.その再建には血管柄付き骨移植術は有用な手技であり,再建法を知っておくことは有用である.
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