Japanese
English
シンポジウム 21世記の整形外科移植医療~その基礎から臨床応用に向けて
骨欠損の修復(同種骨移植)
Repair of Bone Defect (Allogenic Bone Grafts)
那須野 秀二
1
,
大西 太
1
,
内山 勝文
1
,
富永 俊行
1
,
関口 昌和
1
,
泉 敏弘
1
,
系満 盛憲
1
Shuji Nasuno
1
1北里大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
bone transplantation
,
骨移植
,
allogenic bone
,
同種骨
,
bone defect
,
骨欠損
Keyword:
bone transplantation
,
骨移植
,
allogenic bone
,
同種骨
,
bone defect
,
骨欠損
pp.1435-1439
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903150
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要旨:骨欠損を修復・再建する方法として同種骨移植術がある.臓器移植法の運用指針により同種骨移植が法的に認められるに至った.われわれは施設内骨銀行を運営してきたので,その方法と理論を紹介する.移植骨には支持機能と生物学的機能の両方が求められ,この二つの機能が密接に関連している.同種骨移植は保存骨として使用されるため,合併症としてドナーからの病原菌をレシピエントに移したり,同種骨の操作過程において同種骨が汚染して移植後感染したりすることがあるため注意することが必要である.ドナー本人やその家族から既往歴聴取を行い,さらに血液検査でのスクリーニングが大切である.冷凍保存骨の滅菌処理として,デブリドマン,洗浄,抗生剤入り生理食塩水に浸透などのほかに,加温滅菌処理,化学処理による滅菌(エチレンオキサイドガス,エタノール),放射線滅菌がある.同種骨は皮質骨,海綿骨の特性をよく理解し移植されるべきである.
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