特集 整形外科症例集
骨盤骨悪性腫瘍例と骨盤片側切除
橋本 昌武
1
,
山田 英蔵
1
1市立凾館病院外科
pp.1313-1320
発行日 1963年10月20日
Published Date 1963/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203172
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨盤片側切除術(Hind-quarter-Amputation,Inte-rinnominoabdominal Operation,Hemipelvectomy)は1891年Billrothの第1例報告例は術後まもなく死亡したが,1895年Giradが始めて成功例を報告.Arielは1949年その158例を集めた.本邦報告例は未だ10数例を算えるのみであるが,近時本手術の可能と完全度が見出されるにしたがい,骨盤,大腿などの悪性腫瘍の根治療法が漸く注視されてきた.
われわれは骨盤および大腿頸部などの悪性腫瘍4例を経験し,3例に骨盤片側切除術を行ない,いささか外科臨床上の考察を行なつたのでここに報告する.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.