Japanese
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綜説
外科的高血圧症について
Hypertension Treated by Surgery
和田 達雄
1
,
阿曽 弘一
1
Tatsuo WADA
1
,
Koichi ASO
1
1東京大学医学部木本外科
1Department of Surgery, Tokyo University School of Medicine
pp.1073-1083
発行日 1962年10月20日
Published Date 1962/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202986
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はじめに
高血圧症という名称は,様々の病因によつて生ずる体循環系の動脈圧の上昇という症状を総称するものであつて,単一の疾患に対する病名としては不適当のように思われる.とくに高血圧症の病因に関する研究が推進され,褐色細胞腫や腎動脈狭窄に基づく高血圧症が診断されるようになつた結果,いわゆる本態性高血圧症の範囲が徐々に狭ばめられている今日ではその感が深い.
現在,手術によつて外科的に治療し得る高血圧症は大別して次の四つに分類されると思う.
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