Japanese
English
症例
胸腺腫を伴つた重症筋無力症の1治験例
A case of Myasthenia Gravis treated by excision of thymic tumor
都留 美都雄
1
,
高村 春雄
2
Mitsuo TSURU
1
,
Haruo TAKAMURA
2
1北海道大学医学部附属病院脳神経外科
2北海道大学大学院
pp.207-212
発行日 1962年3月20日
Published Date 1962/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202869
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緒言
随意筋の慢性疾患であり,ある筋群の易疲労性および筋無力症を主徴とし,症状も悪化と自然寛解とを反復する傾向を持つことで特徴づけられる重症筋無力症に対して,旧くから種々な療法が行なわれてきた.
1901年Weigert12)は本疾患患者の剖検例中に胸腺腫があることを報告した.その報告に暗示されて,それ以来この疾患に積極的な外科的療法(胸腺剔出術)が行なわれるようになり,その手術症例の増加に伴い,本疾患と胸腺との関連および本疾患に対する外科的療法の可否が論ぜられるようになつてきたが,いまだ万人の認めうる結論には到達していない.
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