Japanese
English
綜説
高齢者虫垂炎について
A Report of Senile Appendicifis
藤村 密
1
,
小山 芳雄
1
,
窪田 泰和
1
Shigeru FUJIMURA
1
,
Yoshio KOYAMA
1
,
Yasukazu KUBOTA
1
1厚生連松代病院外科
pp.215-219
発行日 1961年3月20日
Published Date 1961/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202725
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緒言
虫垂炎は,現在においては広く人口に噲灸した疾患であり,われわれ実地の外科業務にたずさわる者では,最もしばしば日常の診療中にタッチする疾患であるが,概して青壮年期に多いもので幼年者および高齢者に少い.種々の統計をみても,年齢の増加と共にその数を減じ,且つまたその症状は特異的となる.
われわれは現在1小農村病院における虫垂炎の実態について,臨床的方面より種々の検討を加えているが,そのうち60歳以上の高齢者の虫垂炎について,症状・診断・治療についての考按を試み,いささかの知見を得たので報告し,諸賢の御批判を仰ぎたい.
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