Japanese
English
綜説
胆石の電子顕微鏡的研究(第1編)
Chapter 1 A Study on Gallstones by Electron Microrscope
渡辺 暉邦
1
,
山崎 順啓
1
,
早野 春生
1
Terukuni WATANABE
1
,
Haruo HAYANO
1
,
Nobuhiro YAMAZAKI
1
1東京慈恵会医科大学第一外科教室
1Surgical clinic of Faculty of jikei-kai School of Medicine
pp.208-212
発行日 1961年3月20日
Published Date 1961/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202724
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
胆石の生成に関しては,現在迄幾多の研究がなされて来たが.その原因も,過程も複雑で今日なお未解決の点が多い.
胆石の生成機転に,初めて科学的説明を加えたNaunyn26)27)(1892)は,胆汁が鬱滞すると胆道に慢性カタル性炎症が起り,胆道粘膜上皮細胞が脱落変性し,さらに胆汁中の炎症産物が加わつて核を形成し,これにコレステリンの分泌過多による沈着,ビリルビン石灰の附著で胆石が形成されると,炎症説を提唱した.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.