Japanese
English
綜説
泉熱様疾患の合併症として集団発生した急性虫垂炎について
Report on Appendicits, Complication of Izumi Fieber
藤村 密
1
,
鈴木 康彦
1
,
小山 芳雄
1
,
窪田 泰和
1
Shigeru FUJIMURA
1
,
Yasuhiko SUZUKI
1
,
Yoshio KOYAMA
1
,
Yasukazu KUBOTA
1
1厚生連松代病院
1Koseren Matsushiro Hospital
pp.45-55
発行日 1961年1月20日
Published Date 1961/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202702
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緒言
今回われわれが経験した泉熱様疾患は,その発生の規模が大であり,痢患人員の極めて多い事が特長であつた.
すなわち長野県松代中学校における痢患患者は,長野県衛生部の調査によれば総数923名であり,かかる多人数の流行は従来の文献よりみた泉熱の流行に比べて稀な事である.然して今回の爆発的大流行において特に特異的な事は,合併症として多数の虫垂炎患者の発生をみた事であり,今回の如く多数の虫垂炎患者の集団発生をみた事は今までにはなく,極めて興味ある事実として,その臨床経過の概略および所見の大要をここに報告して諸賢の御批判を仰ぐ次第である.
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