Japanese
English
薬剤
外科領域におけるアイロゾン使用の経験
Experimental use of Ilosone in the surgical field
北川 司良
1
,
渡部 高久
1
,
秋岡 義清
1
,
秋岡 義将
1
,
橫田 巖
1
Shiro KITAGAWA
1
,
Takahisa WATANABE
1
,
Yoshikiyo AKIOKA
1
,
Yoshimasa AKIOKA
1
,
Iwao YOKOTA
1
1京都府立医科大学第二外科学教室
pp.1021-1025
発行日 1960年12月20日
Published Date 1960/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202688
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外科的感染症の治療に際して,今日もつとも問題となるのは耐性菌の増加であるが,幸いにしてErythromycin,Oleandomycinなどに対する感受性はまだまだ失われていない.
これは従来用いられたenteric coated Erythro-mycin base Tabletの経口投与が,毎6時間100〜200mgでは効果の発現が弱く,各種Tetracy-clinesほどに濫用されなかつた為でもあるが,さりとてErythromycin単独で急速な症状改善を期待するには大量の投与を必要とし,時に悪心,嘔吐,下痢などの副作用をきたすおそれがあつた.ところがErythromycinをプロピオン酸塩にしたErythromycin propionylは内服により高度の血中濃度が得られるといわれ,又副作用もそれ程強くないと報告されているので,われわれは臨床例に就いてその効果,血中濃度,副作用などを検討してみた.
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