Japanese
English
薬剤
表面麻酔剤Epirocain,Dyclonineの泌尿器科領域における使用経験
Urological use of Epirocain Dyclonine for topical anesthesia
山藤 政夫
1
,
木村 哲
1
Masao YAMAFUJI
1
,
Satoru KIMURA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Urology, School of Medicine Keio University
pp.631-636
発行日 1960年7月20日
Published Date 1960/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202623
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緒言
泌尿器科領域において,日常実施せられている経尿道的操作は麻酔なしに或は不充分な麻酔の下に行えば,相当の苦痛を患者に与えるものでそのため,器械の挿入は不能となり,充分な検査や,処置を行えない場合が多い.このため簡単でかつ充分な効果を有する麻酔剤は必要とされるわけである.1806年Nicman & LassenによりCocaineが発見されて以来数多くの表面麻酔剤が相次いで現われその優秀性も認められて来たが未だ完全なものを得るに至つていない.最近「エーザイ株式会社」によりEpirocainが合成され,さらにDyclonineの合成も行われ,その個々の表面麻酔剤としての効果は,新谷,斎藤,百瀬,後藤等によりすでに詳しく報ぜられているが,さらに同社により,この両者を組み合わせてEpirocain Dyclonine JellyおよびSolutionが創製され,われわれもその提供をうけたので,尿道麻酔(局所)としてのその効果につき使用成績をここに報告する.
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