Japanese
English
薬剤
Chlorozoxazoneの臨床経験
Clinical Experience of the use of Chlorozoxazone
後藤 威
1
,
榊 喜兵衛
1
,
丸山 知久
1
,
東 晃
1
,
初山 泰弘
1
GOTO
1
1関東逓信病院整形外科
1Dept. of orthopedic surgery, Kanto Teishin Hospital
pp.61-64
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202533
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Ⅰ.緒言
整形外科を訪れる患者数は年々増加の一途をたどつており,これは文明の進化に伴う交通および産業の著しい発展の副産物として骨折等の外傷の増加によることは論をまたないが,一方従来より整形外科患者の多くのパーセンデージをしめている腰背痛,リウマチ,関節痛等の患者が依然として重要な分野をしめていることは,すでに周知の通りである.これに対し絶えず新薬,新治療法が検討されて来ているが,同一症状のものでも,発生機転,経過等において極めて多様性を示しており,治療法についてはなお満足すべき解答が与えられず,治療法の発展が多方面より要望されている現状である.
一般名Chlorozoxazone (化学名5—Chlorobenzo—xazolinone)は,筋痙攣に関与する多シナプス反射弓を選択的に抑制することを主な薬理作用とする薬品であり,これにより骨格筋の痙攣,疼痛の緩解に効果が期待されている.
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