発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002016962
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症例1:40歳男.摂取物はヒラメ刺,腹痛,嘔吐を主訴とした.症例2:12歳男児.摂取物はヒラメ鮨,腹痛,発熱を主訴とした.症例3:37歳女.摂取物は魚卵(カジカ),腹痛,嘔吐を主訴とした.症例4:23歳男.摂取物は魚卵(鮭),腹痛,嘔吐を主訴とした.これらは確定診断に至らなかったが,半日~1日の経過を見ても,症状が強く,増強傾向にあったため手術を施行した.腸アニサキス症は確定診断が困難な急性腹症で,症状が強ければ腸穿孔の可能性もあり,病変腸管の切除が必要と考え,症例1で10cm,症例2で20cm,3で40cm,4で35cm腸管切除を行い,いずれも経過よく退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001