Japanese
English
綜説
門脈外科における肝内動脈植込法に関する研究
Study on the Intrahepatic Arterial Implantation for Portal Hypertension
鈴木 茂
1
Shigeru SUZUKI
1
1東京大学医学部木本外科教室
12nd Surgical Department, Tokyo University School of Medicine
pp.603-631
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202411
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
1936年Rousselot1),Whipple2)等は肝硬変症やBanti氏症状群の際の門脈床の病理学的変化と門脈圧との関係を追求し,門脈床のいずれかの部位における閉塞機転に注目して門脈圧亢進症なる概念を提唱した.その後血管外科の進歩にともない,1945年Whipple3),Blakemore,Lord4),1947年Linton5)−6)等によつて本症に対する門脈圧低下の根本的対策として門脈系大静脈系吻合術が試みられてから,多くの系統的研究と臨床的応用が行われる様になつた.
当教室に於ても昭和24年以来,門脈圧亢進症について綜合的な実験および臨床的研究を重ねて来て,その成績については木本教授7)−19)67)によつてしばしば発表されて来た.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.