Japanese
English
特集 腹部外科
症例
原発性胆道癌の1例
A Case of Primary Cancer in Extrahepatic Bileduct
藤田 孟
1
,
土岐 健五郞
1
,
大高 興
2
Hajime FUJITA
1
,
Kengorō TOKI
1
,
ŌTAKA Takasi
2
1弘前大学医学部第一外科教室
2弘前大学医学部第一内科教室
1Department of Surgical Clinic, Faculty of Medicine, Hirosaki Univergity
2Department of internal Medicine Faculty of Medicine, Hirosaki Univergity
pp.236-238
発行日 1959年3月20日
Published Date 1959/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202338
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
原発性胆道癌は長与,Kirschbaum & Kozoll等によると全悪性腫瘍中約3%で比較的少いものといえる.治療としは胆道切除が望ましく腫瘍の周囲組織への浸潤又はその発生部位によつて各種の術式が試みられている.然し手術成績は一般に不良なものが大多数である.
之は黄疸が発現してから初めて発見されるもので通常肝機能が高度になつてから手術を受ける例が多いからであろう.我々も最近肝管胆のう管合流部より総胆管に及ぶ原発性胆道癌に対し,胆道切除を行い胆管十二指腸吻合を施行して軽快せしめ得たが,数ヵ月後黄疸再発し肝内胆管空腸吻合を施行したが肝内胆管転移のため遂に死亡した1例を経験したので報告する.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.