Japanese
English
症例 卵巣癌
原発性卵集癌の1例
A case of primary ovarian carcinoma
川原 浩
1
,
諸原 英雄
1
Hiroshi Kawahara
1
1秋田市中通病院
pp.521-524
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203079
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はじめに
婦人科における悪性腫瘍のなかで卵巣癌は子宮癌などにくらべきわめてすくなく,卵巣癌のなかでも原発性卵巣癌はもつともすくない1)。卵巣腫瘍は嚢胞性腫瘍と充実性腫瘍に大別されるが,加藤2)によれば774例の充実性腫瘍中原発性癌5.30%,続発性癌15.01%,転移性癌22.04%である。1961年国際産婦人科学会内に卵巣腫瘍委員会が設置されて以来,卵巣腫瘍に対する関心がたかまつてきているが,最近われわれは下腹痛と腹部膨満を主訴として来院した患者の開腹の結果,原発性卵巣癌と判明した1例を経験したので報告する。
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