Japanese
English
術技
原発胆道癌の手術例—新肝門空腸吻合
A Surgical Case of Primary Biliary Cancer:The New Anastomosis Between Hilus hepatis and Tejenum
青地 修
1
,
塩田 亮三
1
,
安住 修三
1
,
桑原 健造
1
Osamu AOCHI
1
,
Ryozo SHIOTA
1
,
Shuzo AZUMI
1
,
Kenzo KUWABARA
1
1京都府立医科大学河村外科教室
1Dept. of Surgery, Kyoto Furitsu University of Medicine
pp.729-731
発行日 1959年7月20日
Published Date 1959/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202428
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Ⅰ.まえがき
原発性の胆嚢および肝外上部胆管癌は極めて稀有な疾患とは現在ではいい切れない.1772年にMaximilianが始めて2例を報告して以来,胆道手術中に見出だされる頻度はKehr,FinneyおよびWarren and Balch等に依れば1.5%〜3%に及ぶとされる.然し乍らこれが治療については専ら対症的に処置されて居り,根治手術に成功せるものは,わが国における本症約100例は勿論,諸外国においても皆無である.われわれは最近胆道3者分岐点を中心とし,胆嚢および上下総胆管に及べる単純癌の一例に遭遇し,これに対して理想的根治手術に成功したので,この際行つたわれわれの胆道再建法である肝門空腸吻合の新術式と共に,諸兄の御批判を仰ぎたいと思う次第である.
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