Japanese
English
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原発性尿管癌の1例
PRIMARY CARCINOMA OF THE URETER : A CASE REPORT
藤田 幸雄
1
,
柳瀬 功一
2
Yukio FUJITA
1
,
Koich YANASE
2
1金沢大学医学部泌尿器科教室
2藤田皮膚泌尿器科病院
1Department of Urology, School of Medicine, Kanazawa Univ.
2Fujita Dermato-Urological Clinic
pp.1029-1031
発行日 1958年10月1日
Published Date 1958/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202369
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緒言
尿路腫瘍のうち,尿管に原発するものは良性,悪性を問わず極めてまれなものとされてきたが,近時泌尿器科的診断法の進歩と,本症に対する認識の向上とによつて,報告例は次第に増加し,今日では必ずしも極めてまれであるとは云えなくなつてきた。
尿管腫瘍については,既に諸家が述べている如く,良性腫瘍については1816年LebertのPolyp-oid Fibrom,悪性腫瘍については1879年Wising及びBlixの報告例を最初とし,本邦においては1920年高橋教授の乳頭腫を第1例として,今日迄73例を数える。吾々は最近本症の1例を経験したので報告するとともに,本邦報告例につき些か考察を加えてみたいと思う。
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