Japanese
English
症例
高年者の腓骨上端に発生した巨細胞腫瘍の1例
A case of Giant-cell Tumor at The Upper End of Fibula in An Old Person
川原 啓美
1
,
川原 曉子
2
Hiromi KAWAHARA
1
,
Satoko KAWAHARA
2
1名大橋本外科教室
2名古屋市原外科病院
pp.145-148
発行日 1959年2月20日
Published Date 1959/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202323
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骨の巨細胞腫瘍は,1818年Sir Cooperにょつて初めて記載され,その後その良性腫瘍としての性格が次第に確認されて来た.1910年Bloodgoodは本疾患をGiant-cell tumorと名付け,骨肉腫とはつきり区別した.然しその後も類似疾患との鑑別の点で長く混乱状態にあり,その性格は多様性でかなり悪性のものも含み,本態については尚不明の点が多いといわれる.我々は最近腓骨上端に発生した1例の巨細胞腫瘍を経験し,且つ数年後にその経過を観察し得たのでこゝに報告し,2〜3の考察を試みたい.
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