Japanese
English
綜説
術後急性肺虚脱の発生機序—副腎不全説の提唱とその対策
Adrenocortical insufficiency as the causal genesis of postoperative collaps of lung
八田 秋
1
,
辻 秀男
1
,
中村 泰也
1
,
何松 荘一
1
O HATTA
1
,
H TSUJI
1
,
Y NAKAMURA
1
,
S NANIMATSU
1
1九州大学温泉治療学研究所外科
1Balneotherapeutic Institute of Kyushu University
pp.625-632
発行日 1958年7月20日
Published Date 1958/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202209
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緒 言
外科手術や外傷後に見られる各種肺合併症の中,術後肺炎は抗生物質の応用によつて殆んどそのあとを絶ち,最近ではその発生を見なくなつたが,いわゆる実質性肺虚脱は種々の角度からの研究にもかゝわらず,依然としてその発生が見られ,術後患者の予後をおびやかしている.
本合併症の成因に関しては,Lichtheim1)の研究以来,気管枝閉塞が欠くことの出来ない要因であることが明かにされ,その結果無気肺が惹起されるものと考えられている.
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