Japanese
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綜説
血管縫合材料としてのタンタルム線—特にその血管壁に於ける異物組織反応に関する絹糸との組織学的比較研究—(附)皮膚縫合に用いたるタンタルム線の組織反応
Tantalum Wire as the Suture-Material of Blood vessels, especially its histologic comparative Study with Silkthread concerning Tissue Response to these Foreign-Bodies in the Vessel wall: Supplement:Subcutaneous Tissue Response to Tantalum wire as the Material of Skin-Suture.
本間 保一
1
,
池田 稔
1
,
中俣 友睦
1
,
南条 厚生
1
Yasuichi HOMMA
1
,
Minoru IKEDA
1
,
Tomochika NAKAMATA
1
,
Kosei NANJO
1
1久留米大学医学部西村外科
12nd. Department of Surgery, Kurume University School of Medicine
pp.633-640
発行日 1958年7月20日
Published Date 1958/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202210
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血管縫合材料として今日まで絹糸,木綿糸,婦人毛髪,馬尾毛,腸線,アミラン糸等々の種々の材料が比較検討され,各々その優劣が明らかにされているが金属に関してはProtheseやクリップとして用いる以外金属線をそのまゝ血管縫合材料に用いた例は殆どない.私達は教室西村教授及び九大第一外科古栄書氏の御指導及び御好意により実験的血管移植の研究の一環としてタンタルム線(Tantalum-Wire以下T.W.と略す)を用いて血管吻合を行い,主としてその血管壁に於ける異物組織反応について対照として絹糸を用いて組織学的検索を行い若干の知見を得たのでこゝに報告する. 尚本実験と併行してT.W.を皮膚縫合にも用いてみて絹糸に比しかなり優れていることを発見したので併せて簡単に附加報告する.
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